ラスベガス発国立公園&グランドサークルツアー
モニュメントバレー
Monument Valley
🔸アリゾナ州/ユタ州
🔸ナバホ居留区/Navajo Reservation
モニュメントバレーってこんなところ
モニュメントバレーはまさにアメリカの原風景と言えるでしょう。1939年に「駅馬車」という映画が世の中の注目を集めなければ今でも人が訪れることはなく、そこで暮らすナバホ族が羊を放牧していたのかもしれません。モニュメントバレーはアリゾナ州とユタ州の州境にあり、一帯は先住民ナバホ族の土地です。モニュメントバレーにはいくつもの印象的な物語がありますが、ナバホの民族と文化を愛して自分の人生の全てをナバホ族の為に捧げたハリー・グールディングという白人の話なくしてはこの地を語る事はできません。グールディングは当時決して裕福とは言えない暮らしをしていたナバホ族の為に物々交換のできる交易所をオープンし、誰もが気軽に診察を受ける事ができる診療所を作りました。そしてモニュメントバレーの素晴らしい景観を西部劇映画のロケ地に使ってもらえるようにハリウッドに売り込んだことが最初の映画「駅場車」のヒットへと繋がり、世界恐慌後で生活の苦しかったナバホ族にロケ隊のお世話の仕事も用意しました。駅馬車がヒットするまでは誰も足を踏み入れる事がなかった未開の地は、その後世界中の人がその景色に魅了され、現在まで数えきれない数の映画やCMなどの撮影に使われてきました。観光客がアクセスできるようになった今では観光収入がナバホ族の大きな財源になっています。長年にわたって水の流れや風化などにより昔あった台地はどんどん崩れ、残された残丘(ビュート)は自然が作り上げた巨大な彫刻か記念碑(モニュメント)のように雄大なバレーにたたずんでいます。この土地がモニュメントバレーと呼ばれている所以です。
おすすめビューポイント
|グールディングスロッジ
若きハリー・グールディングスと妻のマイクがモニュメントバレーに遭遇したのはニューメキシコからさらに西へと移住を進めるその旅の道中でした。彼らはその時に観た景色とそこで暮らすナバホ族の文化に魅かれてこの地を旅の終着点にしました。地元のナバホ族と仲良くして関係を深めていくうちに自分の人生の全てをナバホ族の為に捧げて行く事になります。また当時ハリウッドの巨匠とも言われた映画監督のジョン・フォードとも「駅馬車」の映画以降生涯の友となりました。ジョン・フォード自身も映画の撮影のあるなしに関わらずモニュメントバレーの景色を愛し、またグールディングス夫妻に会う為にこの地を何度も訪れました。ナバホ族に愛され尊敬されたグールディングス夫妻が暮らした場所には今もなおモニュメントバレーの景色が全ての部屋から望めるロッジが建てられており、グールディングスロッジと呼ばれています。
|ジョンフォード・ポイント
映画「駅馬車」以来数多くの映画をモニュメントバレーで撮影したジョン・フォード監督が気に入ってカメラを置いた場所がジョンフォード・ポイントと呼ばれる展望台です。渓谷内の展望ポイントまでのアクセスはオフロードなので通常はナバホ族が催行するジープツアーで案内をしてもらいます。数あるポイントの中で最も有名な下車ポイントがここジョンフォード・ポイントです。
|ミトン・ポイント
モニュメントバレーでシンボル的なビュート(残丘)がミトン(親指だけがわかれている手袋)と呼ばれる岩山です。このページの一番上にあるバナー写真の向かって左側が左手(レフトミトン)、中央が右手(ライトミトン)で、一番右のメリックビュートと合わせて3つ並んだ姿はモニュメントバレーのシンボルになっています。この3つ並んだ印象的な姿が見られる場所がビジターセンター、そしてオフロードを走ってミトンを間近に見る事が出来る展望ポイントがミトンポイントです。
|フォレストガンプポイント
俳優トム・ハンクスが主演の映画「フォレストガンプ」の名場面にモニュメントバレーが登場します。映画の中でトム・ハンクス演じるフォレストが走ることをやめた場所です。数多くの映画の中で印象的に使われてきたモニュメントバレーを俯瞰で捉えることで映し出された真っ直ぐに伸びる一本道とその後ろに揺れるモニュメントバレーとのコントラストはアメリカ人をはじめ世界中のたくさんの人たちに大きなインパクトを持って受け止められました。モニュメントバレーから少し東側に離れるたところにフォレストガンプポイントはあり、一直線に道が伸びた道で車を止めて振り向くと、そこには映画シーンで見た景色がそのままの姿で広がっています。